薩埵峠(静岡市清水区)2012.1.15更新
薩埵峠は、由井宿と興津宿の間にあり、剣呑(けんのん)です。危険であるが故に「親知らず、子知らず」と恐れられたとのことです。東西を結ぶ要衝薩た峠は天下をうかがう武将たちにとって重要な地点でした。
南北朝の「中先代の乱」では、足利尊氏軍は清見関などで戦い、その後の「観応の擾乱(じょうらん)」でも薩た山、桜野で合戦がくりひろげられました。
つづく今川時代では、今川は峠を挟み東の北条勢とにらみ合ったが、今川義元の死後、北の武田軍は薩た峠を越え駿府になだれ込んできました。
この薩埵峠は、今でも日本を支える交通の大動脈、東名高速道路、国道一号、東海道新幹線、JR東海道線が通過する重要地帯であります。
(1)由比駅から峠まで 約3キロ
由比駅から西へ県道と合流して、バイパスへ大きく左へカーブする所(寺尾)を右へ上り、案内図に従ってすぐ左に折れ、後は道なりに。しかし、ジョグで10分程度は家並みでほぼ平坦のため、上り口を見落としたのではないかと錯覚しますが、突然、正面に余りに急な坂が現れます。「えー」と思いますが、2分程度で普通の上り坂になり、ほっとします。その後、一旦、少し下り、また上ると、峠の道標が海側に現れます。この辺りが歌川広重「東海道五十三次」の浮世絵の景色と思われます。ここから、すぐ峠の駐車場(トイレあり)に着き、寺尾上り口からジョグで20分弱です。
2012年1月に上った時は、上る前につい給水を忘れ、自動販売機がなかったので各民家で出している店頭販売のミカンを買いましたが、贅沢ですが、一袋100円の量が多くて持って走るのに苦労しました。グループで上るハイカーにはよいのではないでしょうか。
(2)峠から興津駅まで 約4キロ
駐車場の海側奥からハイキングコースに入ります。下りてすぐ見晴らし台もあり、道も3人ほどは通れる位に広く、非常に整備されたコースですが、10分(小走り)ほどで興津口に出てしまうので、少し物足りません。ここからは、畑総で区画された舗装された道を下り、集落に入って、ほどなく通常の自動車道を左に折れ、国道52号と交差して、国1を興津駅に向かいます。
下って興津側から、1月なのに梅! 2011.1